主導権は「あなた」にある

人生を楽しく主体的に生きよう。

「誰と始めるか」よりも「いま誰にお世話になっているか」

先日おきた仕事での話を書こうと思います。

 

 

私は教育関係の仕事をしているのですが、

 

先日、A社の社長から「御社と一緒に新しいコンテンツを作っていきたい」

という依頼がありました。

 

その社長はとても賢い方で、優秀なビジネスマンです。

 

一緒に組んだら当社にとっても利益がありました。

 

ただ、私はそこで即答はしませんでした。

 

実はA社長は、いま私が大変お世話になっている取引先B社の

元社員なのです。

 

A社長はB社を退社後、起業し、今は違う角度からビジネスを展開しています。

 

「B社とは競合にあたらないので問題ないかと思います」

A社長は私に話しをします。

 

しかし、その言葉を聞いて私は、

 

「当社、そして、私にとって大切なB社の社長に、

御社(A社)との協業について一度相談をさせていただきます」

 

と返事をしました。

 

A社長は「そうですか。。。」と、きまりの悪そうな顔をしておりました。

 

 

後日、私がお世話になっているB社の社長に、その件を打ち明けると、

 

 

「そうか。正直に話しをしてくれて、本当にありがとう」

 

と大変感謝の言葉を頂きました。

 

 

A社とB社は当然、ある一定のわだかまりのようなものがあります。

 

 

でも、私にとって大切なのはB社です。

 

B社に黙って違う分野でA社と協業することもできました。

 

しかし、B社に言わずにビジネスをおこなう利益より、

 

その不義理でB社からの信頼を失うリスクの方がはるかに大きいと判断しました。

 

 

今回、私がこの“切り出しにくい話”をB社にしたことで、

B社の社長は「有益な情報を得ることができた」と話し、

私とB社の信頼関係はより強固なものになりました。

 

おそらく黙ってA社と話しをすすめたていたら、

B社からの信頼を損ね、最悪取引がなくなってしまったかもしれません。

 

 

今は簡単に人と人はつながることができ、

個人でもビジネスを簡単にスタートすることができるようになりました。

 

だからこそ、

 

(1)誰と誰がつながっているのか、

SNSだけではわからない人間関係の情報に敏感なるべき

 

(2)まずは今お世話になっている人を大切にする、

関係がある人となにか始めるときは、一度、報連相をする

 

(3)お世話になっている人が悩んでいるときにこそ、

話を聞き、理解し、懐に入るべき

 

 

ぜひ、今ある関係に目を向けてみては。

 

 

主導権は「あなた」にある。