主導権は「あなた」にある

人生を楽しく主体的に生きよう。

瀬戸一貴(優柔不断、取り柄がない)な方へ

僕が中学高校のころに爆発的な人気を誇った伝説の漫画。その名も、

 

「I's(アイズ)」

 

世の中の30代男子の多くは、この漫画で恋愛を学んだことでしょう。(これは偏見)

天才漫画家、桂正和先生の何と芸術的な「女性の身体のライン」。これを今の10代の男子は知らないとしたら、本当に人生損してますね。(これも偏見)

僕らは男くさい部室でこの恋愛漫画に興奮し、さらに部室が男くさくなるという苦々しい青春時代を過ごしました。

 

登場人物は

・瀬戸一貴(Ichitaka)

・葦月伊織(Iori)

秋葉いつき(Itsuki)

・磯崎泉(Izumi)

・麻生藍子(I子)

 

みんな「I(アイ)」がつくから「I's(アイズ)」。

 

秀逸!最高!!

 

…というわけで、今日ここに書きたいのは。

この「I's」の作品から学べる重要なことがあるんですよね。それは、

 

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©集英社

イチタカくんの優柔不断さ、取り柄のなさ。

 

イチタカくんは特にイケメンでもなければ、取り柄もないふつーの男子。その上、イオリ、イツキ、イズミ、アイコの4人からアプローチされるのになかなか決めきれないんですよね。あっちいったり、こっちいったり。友人たちも後押ししたり、アドバイスしたりするんですが、とにかく優柔不断なんですよ。

 

でも、この優柔不断さがハッピーエンドになった理由なんですよ

 

 

まず彼がおこなったことは

(1)結論を急がなかったこと

 

世の男子の多くが、好きになったら一直線になってしまうんですよ。「早く付き合いたい」「早く俺のものにしたい」。そう思ってアタックしまくってしまうんですよね。それは早くしないと獲物が逃げてしまう、誰かに奪われてしまう。という狩猟時代からの男としての本能が残っているから。

 

僕自身も結構好きになったら「速攻一直線」になってしまうタイプでした。何回も痛い目みました。

 

一方、女性の好きになる気持ちって、本当に男子が考えている以上に「ゆっくり」です。それは子孫を残すため、慎重に判断する女性の本能があるから。

 

だから、イチタカは女子に「好きになってもらうための」時間的猶予を与えていたんですよね。

これはなかなか意外と男子はできません。

 

そして彼は

(2)人の良いところを探す

ことをしました。

これもなかなかできないですよね。

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男子は結構減点方式が多くて、はじめはよくても後から「この子のここはダメ」って判断するわけですよ(減点方式は女性もいますよね)。

「D子に振られたからA子にいこう」

「A子のやっぱりここがダメだから別れよう」

「次はB子にいこう」

「あ、でもA子って意外とよかったのかも。。。?」

と後悔するわけです。

 

減点方式の落とし穴です。

 

一方、イチタカはイオリに一目ぼれをしたんですが、その後、イツキ、イズミ、アイコの良いところ、好きなところも探していくんですよね。それで、イオリのさらに良いところ、好きなところを探していくわけです。

 

これはもう素晴らしい好循環モードに突入するわけですよ。

 

これが出来ず、僕は減点方式を採用したためにとても負のスパイラルに入った経験があります。

 

そして、極めつけは

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©集英社

(3)好きになった人に「変わらないで」と言わせた

 

男なら誰もが、好きな人から「かっこよくなったね!」とか良い意味で「変わったよね!」って言われたいはずなんですよ。でもイオリがラストシーンで放った言葉はその正反対の言葉。

 

これって

「どんだけ私のために無茶するねん!」

「私がいないとこいつはダメになる!」

「私がこいつのソバにいたる!」

 

ってことですよね。

 

劣等感満載のイチタカくんは本当に彼女のために変わろうと努力したはずです。

実際、ストーリーが進むにつれて、とても彼は変わりました。顔つきも変わっています(詳細は読んで下さい)。

 

自分が変わろうと必死だったんですよね。

 

そして、彼は最後の最後にイオリから「変わらないで」と言われて、ハッピーエンドを迎えました。

 

恋愛って、「どう相手に好きになってもらおう」とか「振り向いてもらおう」とか考えがちなんですよね。だから、恋愛本とか読んで「あえてLINEを既読スルーしてみる」とか、「3回目のデートで夜景を見に行く」とか。。。

 

相手を変えることに必死になるわけですよね。

 

はっきりいって

自分が変わったほうが何倍も素敵な恋愛ができます。

 

優柔不断で何の取り柄もない感じのイチタカくんですが、裏を返すと

 

 

(1)待てる男

(2)相手の良さを見つけられる男

(3)相手を変えようとせず、自分が変わろうとした男

 

3つの大事なモテ要素を兼ね備えていたんです。

 

だから優柔不断だと思っている方、何にも取り柄がないと思っている方。

あえて「待つ」ことや、自分にはない相手の良さを「見つける」ところからはじめてみてはいかがでしょうか。

そして、小手先のテクニックに惑わされず、何か少しでも自分が変わろうとしてみてはいかがでしょうか。

それは服装だって、髪型だって、何からでもいいと思うんです。

 

ちなみに僕は自分が変わるために、スーツ、シャツ、靴を変えるところから始めました。笑

 

どうか、イチタカくんのようにハッピーな恋になることを願っています。

 

 

主導権は「あなた」にある。